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円安に良いも悪いもない



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1ドル=130円の円安が進んでいる。「悪い円安」お言われていますが、良い円安も悪い円安もない。為替相場に善悪の価値観など存在しない。自分にとって都合が良いか悪いかでしかない。


一方で「円安は日本の国益だ」と主張する人もいる。そんなものは昭和の時代、しかもバブル期の幻想でしかない。1970年以前は日本は貿易黒字国ではなく、「国際収支の天井」が日本の経済問題だった。1970年代はオイルショック。日本が貿易黒字で好景気だったのは1980年代です。


1990年代も貿易黒字ではあったが、そんな貿易黒字が続くのは2010年頃までです。直近の10年ぐらいは黒字になったり赤字になったりの状態が続いている。もはや、日本は貿易黒字国とは言えない状況です。

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【出典】2022年01月21日のnippon.com "輸出・輸入ともに過去2番目の高水準―2021年貿易統計 : 原油・資源高騰で2年ぶり貿易赤字"

https://www.nippon.com/ja/


日本が貿易赤字に転落した2010年以降に誰が総理大臣たったのか。2009年9月16日から2012年12月25日の民主党政権の時代に貿易赤字に転落し、2012年12月26日から2020年9月16日までは安倍晋三政権(自民党・公明党)だった。



「円安にすれば輸出が増えるんだ!」と威勢の良いことを言うエコノミストがいる。民主党政権の時代は1ドル=85円の円高だった。第二次安倍政権のアベノミクスで円安政策が行われ、「円安にすれば輸出が増えるんだ!」と叫んだエコノミストは多くいた。

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【出典】2020年9月2日の中日新聞電子版 "<安倍政権と中部経済> 円安誘導、効果息切れ"

https://www.chunichi.co.jp/article/113900



アベノミクスから10年後の2022年5月4日現在で、円安政策により日本の輸出が増えた事実は確認されていない。円安で日本の輸出額は横ばいです。


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【出典】https://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/tokucho.html



日本は貿易黒字国ではない。日本の貿易収支が黒字になったり赤字になったりです。つまり、輸出額と輸入額がほぼ同じ。円高になれば、円高でメリットを受ける輸入企業が半分で、円高でデメリットお受ける輸入企業が半分。円安になれば、円安でメリットを受ける輸出企業が半分で、円安でデメリットを受ける輸入企業が半分です。


円安になれば輸出が増えるなんて事実も確認されてはない。



30年間も平均賃金が横ばいの日本で、円安によりガソリンや食料品の価格が値上がりすれば、その他の商品は購入額を減らさざるを得ない。円安で輸出が増えるわけでもない。かなり厳しい状況です。


海外資産を持ち海外から配当を受け取る人は、円安でメリットはあるでしょう。そういう人は円安を歓迎するでしょう。



多くの日本国民は、ほとんど上がらない賃金を円建てで受け取り、円安で値上がりしたガソリンや食料品を買うことになる。ほとんどの日本国民は海外資産も持ってはいない。日本の庶民には円安があまりメリットのない時代になった。



昭和の時代とは違うんだという認識が必要な時代です。


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