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円高つて、そんなに悪いことか?



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最近、「円安が日本の国益だ!」と言っていた連中が円高をあおっている。この人達って、円安になれば輸出あ増えるとか、ありもしないことをあおっていた連中です。どういう魂胆で、こんな発言をしているのか、よくわからない。


失われた30年より前の1980年代は、日本は貿易黒字国だった。過去の栄光で、歴史の世界です。今や、日本はしばいば貿易赤字に転落する。1980年代はアメリカが貿易赤字と財政赤字で「双子の赤字」と言われたが、現在では日本がその状況にある。


日本人はたくさんの輸入品に囲まれて生活している。ユニクロや100円ショップの商品も輸入品。食糧の半分以上が輸入品。家電製品の多くも輸入品。輸入品は石油だけではない。円安で輸入品価格が上昇すれば、国民生活は値上げの嵐です。


円安になったから、自動車の輸出台数が2倍になり、国内での自動車生産台数が増加しました。こんなのは日本では幻想です。数量ベースでは輸出は増えてない。


お金だけのマネーゲームです。1台200ドルの自動車をアメリカで1台販売したとする。1ドルが100円ならば日本円で200万円の売上金額です。円安で1ドルが125円になると、200ドルで販売した自動車の代金として250万円を受け取れる。輸出台数が増えたわけではない。


これには弊害がある。2000円だった輸入品の服(たとえば、フリース)が、2500円を払わないと買えないということ。単純に計算すれば、そうなる。


今の日本は貿易黒字国ではないから、円安で恩恵を受ける人が半分、円高で損失を受ける人が半分です。国民生活からみれば、そうなる。


でも、日本の経済界は円安をあおる。理由は完全なマネーゲームです。トヨタ自動車の生産台数は年間に1000万台をこえる。だいたい、国内生産が400万台で海外生産が600万台です。さっきの円安の例を適用してみます。

200万ドルの自動車が600万台を海外生産したとする。1ドルが100円ならば売上は12兆円です。1ドルが125円ならば売上が15兆円です。何の企業努力もしないで売上が3兆円も増える。


海外生産だから、アメリカの現地工場でアメリカ人が生産し、アメリカ人がアメリカで売っ自動車です。アメリカの労働者に利益を再分配しても、日本の労働者に利益を再分配する必要はない。なぜなら、国内生産(国内販売台数と輸出台数の合計)は増えていないからです。


日本のグローバル企業は円安をあおるけれど、それで日本のGDPが増えているわけではない。なぜなら、マネーゲームで輸出金額が一時的に増えても、数量ベースでは輸出は増えてない。自動車で言えば、円安にになって、トヨタ自動車は大黒字でも日本からの輸出台数は増やさない。日本の自動車生産台数は「国内販売+輸出台数」だから、輸出台数が増えなければ日本のGDPも増えない。


最近は、日本の年収がアメリカの6割で韓国以下なのは過度な円安のせいだとして、円高をあおっている。言うことがコロコロ変わる人達だから、いずれ日本の大企業のごますりエコノミストたちが円安をあおるはずです。時の権力者が円安をあおるのがきっかけかもしれない。


この人達は根本的なことを忘れている。先進国のような豊かな国の通貨は強く、日本で言えば円高です。途上国のような貧しい国の通貨は弱く、日本で言えば円安です。円安ばかりあおる人と言うのはいかがなものか。少し、考え直してみる必要がある。

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