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牛乳の廃棄処分は正しいのか?



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2022年の年始年末に「5,000トンぐらいの生乳を捨てざるを得ないというような状況」と金子農林水産大臣は説明している。2021年12月17日の共同通信ニュースによると以下のとおりです。

金子原二郎農相は17日、牛乳や乳製品の原料となる生乳の供給過剰で年末年始に大量廃棄される懸念が出ていることを受け、牛乳などの消費拡大を呼び掛けた。生乳を原料とするドリンクタイプのヨーグルトを飲むパフォーマンスを披露し、「牛乳をいつもより飲んだり、料理に乳製品を活用したりしてほしい」と訴えた。
酪農業界は過去に起きた深刻なバター不足を受け、生乳の生産を増やしてきた。一方、コロナ禍で飲食店向けなどの需要が落ち込み、学校給食向けの需要もない年末年始に余剰分が生じる懸念が出ている。
金子氏は牛乳の積極的な消費に加え、鍋料理やシチューへの活用を提案した。


私が言いたいことは、「みんなで牛乳を飲みましょう」という話ではない。「政治家や役人に個人の食生活に介入される覚えはない」ということ。個人が何を食べようとも個人の自由です。


牛乳を買うか買わないかは消費者の自由です。これを否定することは、消費者主権の否定であり市場原理を否定することを意味します。政治家や農林水産省の役人は、自分達が市場原理よりも優秀だと思っているのでしょう。


日本の酪農は農林水産省の生産調整の管理下で発達して来た。牛乳の生産量やチーズやバターの生産量は政府の管理下にあった。現在でもバターやチーズの輸入量は政府の管理下にある。生産調整と言えば聞こえは良いが、旧社会主義国のような計画経済です。過剰生産になると牛乳の廃棄などが発生し、供給不足になるとバター不足などになる。


今回の牛乳破棄の件は、政府の予測よりも牛乳の需要が小さかったために起こった。


市場原理や市場経済においても牛乳の破棄は起きる。牛乳が売れ残り、在庫処分として牛乳が破棄される。


何が"違うのか。計画経済では競争力のない農酪農家を保護するために牛乳の価格を維持しようとする。当然、市場価格は高くなり消費者は割高な牛乳を買うことになる。

市場原理では競争力のない酪農農家は自然淘汰される。競争力のない農家を保護しないので牛乳の消費量を増やすために値下げが行われる。価格は安くなり消費者には都合が良い。在庫処分でコストが増えて競争力のない酪農農家は生き残れない。


農林水産省の役人がやっていることは生産者の保護であって、消費者の保護ではない。


牛乳価格が供給過剰で下落すれば、生産者が牛乳の出荷を減らし、チーズやバターに加工すれば良いだけですチーズなんて数年間も熟成させた方が品質が良くなる。市場原理では、こういうことができる農家が生き残る。政府の計画経済ではこういうことができない農家も生き残る。


酪農農家にも企業経営の能力が必要な時代です。こんな時代になることは何十年も前からわかっていた。それでも対応できない農家をいつまで保護するつもりなのだろうか?


あえて言う。牛乳の高値を維持するための牛乳廃棄は正しいのだろうか。このような保護行政は段階的に縮小してかなければ、いつまでたっても日本の酪農農家は競争力が弱いままです。


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