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「安いニッポン」の論調はおかしい。



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物価が安いから日本は先進国ではない。そういう論理をしばしば見かける。こういう論理の人にとっては、「物価が高い国が先進国で、物価が安い国が途上国」との説明です。


途上国でも物価が高い国はある。途上国で物価が安い国もある。


こういう事実を完全に無視して論理を組み立てて行く。途上国では自動車に高率な関税がかかっていたり、農業保護で農産物に高い関税がかかっていることは珍しくない。だから、途上国には関税がかからない自由貿易地区があったりする。


経済学のイロハすら理解できていない人が、経済の解説をしている。経済理論が正しいとは言わないが、国際的に通用しないガラパゴスな経済解説は問題があるでしょう。


当たり前のことだけれど、国際的な常識では「所得が高い国を先進国と呼び、所得が低い国を途上国」と呼ぶ。物価水準ではなく所得水準です。この当たり前が日本では当たり前ではない。


原因と結果が逆になっている。


所得が高いから価格の高い商品が買える。所得が高ければ価格の安い商品も買える。


例えば、アメリカは所得の高い先進国です。安い商品はたくさんあります。マクドナルドはアメリカ企業です。ウォルマートもコストコもアメリカの小売業です。アマゾンもアメリカ企業です。格安航空会社のサウスウエスト航空もアメリカの航空会社です。これらは安売りで有名なアメリカの会社です。価格が安い会社なんてアメリカにもたくさんある。物価が安いから途上国なんて完全に根拠がない


所得が低いのは、商品を買う所得がないことを意味する。売れ筋商品は価格の安い商品になる。



商品の価格が上がれば豊かになるのか。商品の価格が上がることをインフレと呼ぶ。


日本で日銀が通貨供給量を増やしてインフレにしたらどうなったのか。わずか1%のインフレで「物価は上がっても賃金は上がらない」と批判の大合唱だった。正確には、賃上げや最低賃金の引き上げよりも物価上昇率が上回り、実質賃金は低下した。


安いニッポンと言うならば、物価が安いニッポンと表現するよりも、賃金が安いニッポンと表現する方が適切です。賃金が安いから、価格が安い商品しか買えない。


日本の賃金は、アメリカ人の6割です。途上国の韓国や台湾なみの年収でしかない。年収が低いと、物価の安いものしか買えない。当たり前の結論です。



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