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円買いの単独介入に効果はあるのか?



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1ドル=145円を超える円安となり、2022年9月22日に日本政府と日銀は円買いの市場介入を行った。これは欧米との協調介入ではなく、日本だけの単独介入です。

この介入についてアメリカ財務省は22日、NHKの取材に対して今回の介入には関わっていないことを明らかにしました。そのうえで「このところ高まっている円相場の変動を抑えるのが目的だと理解している」として日本側と協議したうえで市場介入を事実上、容認したことを示唆しました。
また、ヨーロッパ中央銀行も政府・日銀が行った市場介入に参加していないと説明しています。欧米の通貨当局がともに協調介入を否定し、日本単独での介入だったことが明らかになりました。日本の財務省はこの先も為替市場が大きく変動することがあれば、さらなる介入も辞さない構えです。
【出典】2022年9月23日のNHK NEWS WEB "政府・日銀の市場介入 欧米は協調介入を否定 日本単独と判明"


日本政府や日本のマスコミは、欧米も容認していると報道している。実際には、「日本の市場介入は支持しないが、日本政府の行動は理解している。」という程度です。

外交には慣例的な言い方がある。覚えておくと便利です。
❶ ○○を支持する。
❷ ○○を理解する。
❸ ○○を懸念する。
❹ ○○を非難する。

米財務省は22日、日本が同日実施した円買い・ドル売りの為替介入について「日本の行動を理解している」と表明した。円相場の急変動を抑える目的であることを認め、容認する内容だ。米国は今回の介入に関わっていないとも明らかにした。
【出典】2022年9月23日の日本経済新聞電子版 ”米財務省「日本の為替介入を理解」 協調介入は否定”

理解する」と米財務省は言った。本当に「支持する」のであれば日本政府と共に協調介入しているはずです。欧米は協調介入することなく、日本の単独介入だった。

そもそも、協調介入ですら介入の効果があるかわからないのに、単独介入なんて論外です。国際的な協調体制は取れていない。

円高で円売りドル買いの市場介入をするのであれば、手持ちの日本円を売れば良い。でも、円安で円買いドル売りの市場介入をするのであれば、手持ちの米ドルを売らないといけない。

外貨準備高には限るがあるから、通貨防衛の市場介入には限度がある。


そもそも、多くの人が円安を予想する中で実際に円安が進行した。投機的な動くでも何でもない。通常の為替変動です。

多くの人が円安を予想する最大の理由。日本はゼロ金利で日銀が通貨供給量を増やしている。欧米など海外では金利を引き上げて通貨供給量を減らしている。日本は中央銀行の金融政策が円安なんです。

もちろん、ゼロ金利の日本円ではなく、高金利な欧米に資金は多く集まる。円安ドル高になる。日本はドルだけでなく、ユーロや豪ドルなどの通貨に対しても円安が進んでいる。


日本の金利を引き上げれば良いのか? 日本の金利を引き上げた場合、日銀は債務超過をなる可能性がある。これは何年も前から指摘されている。

《参考》
膨らむ日銀 債務超過の足音、描けぬ出口戦略 (2018年6月7日の日本経済新聞社電子版)

《参考》
日本銀行が「利上げ」した後、債務超過と日本政府の財政危機が起こる(2022年3月22日のAtlas)


こんなものは金融市場の関係者の間では周知の事実です。短期的ならともかく長期的な日銀の債務超過は円安のリスクを抱える。日銀は利上げしたくても容易にはできないような財務状態になっている。


日本政府と日銀が身動きがとれない。多くの市場関係者に手の内を読まれてる。円買いドル売りの市場介入は、所有する外貨準備高が上限になるので協調介入でない限りは小規模なものとなる。日銀は、債務超過に転落する可能性があるので金利を引き上げるにしても小幅になる。


言葉だけの口先介入しかできないのが実態です。こんなことを繰り返していても意味はない。政府と日銀が取れる選択肢はない。これが実情です。市場関係者は、これを知ってる。

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