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銃の構造を理解した上で議論すべき



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銃社会のアメリカで、銃規制が話題になっている。銃規制を主張する側に銃の知識がない。


米下院は29日、相次ぐ銃乱射事件で使用されている殺傷力の高い半自動小銃を禁止する法案を賛成多数で可決した。ただ、上院では否決される可能性が高い。
法案を推進する民主党を中心に賛成217票、反対213票で採択された。
【出典】2022年8月1日のロイター.jp ‘半自動小銃の禁止法案、米下院を通過 上院での可決困難’


アメリカで、共和党には銃規制に反対する議員が多く、民主党には銃規制に賛成の議員が多い。銃規制に関する政治的な賛否の前に、銃に関する勉強が必要です。


「殺傷力の高い半自動小銃」とは、M16(AR15)のような銃の話です。
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【出典】写真はwikipedia「M16」から転載


このような軍用小銃は、フルオート射撃とセミフルオート射撃の両方が可能なように設計されている。銃規制でフルオート機能に制限が加えられて市販されていることが多い。


フルオート射撃は、機関順のような連続射撃のことです。引き金から指を離すまで弾丸の発射が止まらない。

セミ・フルオート射撃は、1発ずつしか弾丸が発射されない。1発ごとに引き金を引く必要がある。



TEC9という銃がある。アメリカで犯罪に多く使用されたために、銃規制の目のかたきにされて販売停止になった銃です。
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【出典】写真はwikipedia「TEC9」から転載。

TEC9も、もともとはフルオート射撃とセミ・フルオート射撃の両方ができる銃でした。銃規制でフルオート機能がなくなり、セミ・フルオート射撃のみとなった。それでも犯罪に使用されるケースが多く、販売停止に追い込まれたわけです。


銃規制を要求している側は、「引き金を引くごとに1発しか弾丸がでないセミ・フルオート射撃」よりも、「機関銃のようなフルオート射撃」の方が構造が複雑だと勘違いしている。


自動小銃や自動拳銃は、構造上、すべて機関銃のようなフルオート射撃の構造で設計される。弾丸を発射する構造や弾丸を装填する構造は同じ。

「引き金」の構造と、「銃身を冷却する方法」が違うだけ。基本的な構造はほとんど同じなんです。


自動小銃や自動拳銃は、一度、引き金を引くと、弾切れにならない限り、弾丸は永久に発射され続ける。

機関銃のようなフルオート射撃の場合は、引き金を離すと同時に1回だけブレーキをかける。ブレーキをかけるから、引き金を離した時に射撃が止まる。ブレーキをかげなければ、引き金を引き続けている限りは弾丸の発射が止まらない。

セミ・フルオート射撃では、弾丸が一発発射されるごとに強引にブレーキをかける。だから、一発撃つごとに弾丸の発射が強引に停止させる。

つまり、ブレーキをかけるかどうかの違いであって、特急電車と各駅停車の違いでしかない。各駅停車の普通電車を特急電車のように使うのは、難しいことではない。


機械に関する基本的な知識があれば、セミ・フルオート射撃の銃を、機関銃のようなフルオート射撃の銃に改造できる。引き金の構造を改造するだけです。


最大の技術的な問題は、機関銃のようなフルオート射撃をすると銃身を冷却する必要が出てくることです。ところが、M16やTEC9は、もともと機関銃のようなフルオート射撃が可能な銃として設計されている。銃身を、空冷で冷却する方式で設計されている。

だからM16やTEC9をセミ・フルオート射撃専用で販売したとしても、簡単にフルオート射撃が可能なように改造できる。


実際に、TEC9はフルオート射撃が可能なように改造されて犯罪に使われ続けた。だから、販売停止に追い込まれた。

M16もAR15の名称で市販されている。セム・フルオート専用であっても機関銃のようなフルオート射撃が可能なように改造できる。


銃規制に賛成か反対かは別問題です。それぞれの立場で見解が違う。


日本のような銃規制が厳しい国で銃を、持っているのは誰か。国家権力を公使する立場の警察や自衛隊。そして、犯罪組織である暴力団関係者です。日本で銃を、持たずに丸腰なのは善良な市民だけです。


国によって考え方は違う。いろんな意見はあるでしょう。


でも、銃の勉強もせずに銃規制を議論することには違和感がある。アメリカのような銃社会であれば、なおさらです。アメリカで銃規制の議論をする前に、銃に関する基本的な知識は身につけておく必要があるでしょう。

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